酸素濃縮装置の正しい選び方

在宅酸素療法イメージ

在宅酸素療法や施設での酸素吸入に大活躍の酸素濃縮装置。

電源を入れれば常時高濃度酸素が生成される便利で安全性が高い酸素濃縮装置は、今では在宅酸素療法だけではなく施設内での活用も急増しています。

しかし選び方を間違えると、コストが高くなったり、患者様の満足度が低下したり、職員に負担をかけてしまうなど、様々な問題が生じます。

ここでは、用途別に酸素濃縮装置の正しい選び方を紹介します。業者任せになっていたり、何年もコストが高いレンタル契約を継続されている方必見です。
是非ご参考にしてください。

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1.酸素濃縮装置とは

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酸素濃縮装置は、空気中から95%±の酸素を常時生成する装置です。
近年では、小型軽量化が進み、運転音も小さく、消費電力は100w未満の省エネモデルが主流となっています。

操作や移動が容易で、安全性が高く、残量を気にする必要がないので、在宅酸素療法の臨床では酸素濃縮装置の利用率が95%以上を占めます。

また、院内酸素や施設での酸素吸入設備としても、高圧酸素ボンベや液体酸素にかわり普及し始めています。

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2.酸素濃縮装置を選択するポイント

1分あたりに酸素を生成する流用です。通常は3ℓ/分~5ℓ/分のものが主流です。
小型で2ℓ/分の機種や7ℓ/分まで対応する高流量モデルもあります。

また、携帯型酸素濃縮装置では、バッテリーが内蔵されていたり、車のシガーソケット(12V)で使用できるものもあります。

使用する環境や患者様の病態に応じて上手に選択すると良いでしょう。

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3.酸素濃縮装置を利用する3つの方法

酸素濃縮装置は、一般的にレンタル契約が主流となっていますが、レンタカーなど短期利用に適したレンタル契約を、中長期間継続すると非常に高いコストが発生します。

そこで近年では、安定的に利用する酸素濃縮装置は、圧倒的にコストが低く、かつ従来のレンタルと同様のサービスが付帯するサポート付リース契約が選ばれています。

また、施設での利用や往診先での利用については、一括購入や割賦販売により利用される傾向にあります。

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4.用途別一覧

酸素濃縮装置は用途によって納品スピードや保守管理の有無、緊急対応等が変わってきます。

一律レンタルでご契約されていらっしゃる医院様や施設様がいらっしゃいますが、保守管理は職員の方でも簡単に行えますので、その分価格が安くなる場合もあります。
通常「在宅酸素療法」というと患者様のお宅に酸素濃縮装置を設置する事を言いますが、院内や施設等に設置する場合も含みます。

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酸素濃縮装置は、現状多くがレンタルでのご契約が主流かと思います。
しかし、レンタカーやレンタルビデオを長期間に渡って借りる事はありませんね?

中長期に安定したご利用を見込める台数をリース契約、一時的に増減する台数をレンタル契約とうまく組み合わせる事で、リース機の稼働率を高めます。
またリース機が回収となった場合は、他の機器のレンタル契約を解除し、リース機を優先的に稼働させる事で、コスト削減になります。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。
酸素濃縮装置を正しく選んで、患者様の満足度も向上しながら、コスト削減もできる事をご紹介いたしました。

酸素濃縮装置をお選びになる際の参考になれば幸いです。

杉村晋吾ブログ人生オフロード

アディック 在宅医療機器展示センター